いよいよ大詰めに入ってきたメジャーリーグの2022シーズン。優勝やポストシーズン争いとともに、日米ファンの間で大注目のテーマが「今年のア・リーグMVPは誰か?」です。そしてMVP獲得レースはほぼ「アーロン・ジャッジ(NYヤンキース) vs 大谷翔平(エンゼルス)」の一騎打ちになっています。
今、米球界で熱い激論続く「ジャッジと大谷、MVPはどっちなのか?」。今季ここまでの二人の成績や「達成しそうな記録」のものすごさを比較し、MVP論争の行方を探ってみました。(出典:Wikipedia、MLB公式、スポーツメディアなど)

目次
アーロン・ジャッジと大谷翔平どっちがMVPか論争
最終盤にきたメジャーリーグのレギュラーシーズン。上位各チームのポストシーズン争いが激化する中、個人タイトルの行方もファンとメディアのの関心事です。
とりわけ日米の大谷ファンは「二年連続MVPか否か?」でやきもきしています。その理由は、今年超強力なライバルが立ちはだかっているから。その名はアーロン・ジャッジ選手です。
どちらもMLB史に刻まれる偉大な「二刀流」と「スーパースラッガー」。大谷か、ジャッジか。一体どっちがMVPにふさわしいのか、日米で喧しい大論争を覗いてみました。

ジャッジと大谷の様々な数字を比較(2022/9/16)
果たしてどっちがMVPになるのか。アーロン・ジャッジ選手と我らが大谷翔平選手、まずはこれまで(9月16日現在)の二人のスタッツを比較してみましょう。
ホームラン数
◆ホームラン数
・ジャッジ … 57本(アリーグ1位)
・大谷翔平 … 34本(アリーグ3位)

OPS
◆OPS
・ジャッジ … 1.101(リーグ1位)
・大谷翔平 … .889(リーグ4位)
打率・打点
◆打率・打点
・ジャッジ … .310(4位)、123点(1位)
・大谷翔平 … .265(10位以下)、 88点(5位)

WAR
◆WAR
メジャーのMVP選出にあたって、米球界ではWAR(Wins Above Replacement)という指標が最も重視されます。このWARでは二人はどの位差があるのかを見てみましょう(数字は14日時点)。

・ジャッジ … 9.7(ファングラフス=F)、9.0(ベースボールリファレンス=B)
・大谷翔平 … 投打合計で8.2(F)、8.1(B)
両者とも大変高い水準ではありますが、打者としてだけで9以上というジャッジ選手の貢献度はずば抜けています。大谷選手は打者ではDHですが、DHはWARでは大きなマイナス要因。ジャッジ選手は守備も堅いため、大谷選手の「投手貢献分」を足してもトータルではジャッジ選手に追いつかないようです。
Vladimir Guerrero Jr. on the 2022 AL MVP:
"To be honest, if they give it to Shohei Ohtani it will be another steal. Aaron Judge's numbers are way above Ohtani's. Ohtani is an excellent player, but for me, the MVP has to be Aaron Judge." 👀 pic.twitter.com/RBLzmy5YKx
— B/R Walk-Off (@BRWalkoff) September 15, 2022
「比べるべき成績」とは論争
このように色々なスタッツを挙げましたが、確かに打者同士で比べれば「ジャッジ>大谷」は明白とはいえ、実際には大谷選手は投手としても大貢献(現在の12勝、防御率2.55はリーグ6位相当)しているわけで、なかなか公平に数字を比べることが難しい状況です。
そんなこんなで今やこの「MVP→ジャッジorオオタニ」問題、米野球メディアでは「互いがどこまで達すればハッキリ〝上〟と言えるのか?」「歴史的に偉大なのはどっちなのか?」といった大論争に発展しています。
例えば16日時点のジャッジ選手のホームラン57本は、1961年に記録されたマリス(ヤンキース)のアリーグ記録61本まであと4本。到達すれば半世紀以上ぶりであり、さらに約100年前のベーブ・ルースの年間60本といったレベルにも近づいています。
このため識者の中では「新記録でなくとも、60号に達すればMVPは疑いなくジャッジ」との声が多数。しかし一方で、大谷選手ももし「規定投球回数&規定打席数」を同時クリアすればこれも「ルース超え」の百数十年ぶりの超大記録です。
一部解説者は「大谷がW規定をクリアし、投手で14勝・防御率2点台・200奪三振、打者で打率.250・30本塁打(=これらは既に達成済みあり)を記録すれば非常に接戦になるだろう」との見方を示しています。
またメディアの中には「優勝争い中のヤンキースとそうでないエンゼルスではプレッシャーが違う」と、チーム状況的に「ジャッジが上」との意見も。ただ逆に「昨季のMVP投票1、2位(大谷・ゲレーロ)はプレーオフに出てない」「純粋に個人成績だけ見るべき」との声も根強くあります。
こうした論争に対し、MLB公式サイトは「誰が1位になろうとも何十年も今季を語り続ける。正解はない」と〝オトナの結論〟。果たして11月とみられる結果発表はいかに?MLBがどう対応するかも注目されます。

Former New York Yankees ace CC Sabathia chimes in on the AL MVP Race:
“Judge is like my little brother. But Shohei Ohtani is the best player to ever play baseball. He’s the MVP”
— Ben Verlander (@BenVerlander) September 14, 2022
MVP争いに関する海外の反応まとめ



引用:Twitter
まとめ
要約しますと
- 「アリーグMVPはジャッジか、オオタニか?」でMLBが球界大論争に発展!
- ジャッジはHR記録間近で成績断トツ。大谷もW規定達成の大偉業へ邁進
- 「60HRならジャッジ」「いや歴史的に大谷」「正解はない」と激論続く