走行距離課税がなぜ今浮上し、いつから開始されるのでしょうか?海外の状況は?

経済

政府の税制調査会の自動車税制の見直しで、走れば走るほど加算される「走行距離課税」が浮上したことに、地方や若者から大きな反発が出ています。

走行距離課税がなぜ今浮上し、いつから開始されるのでしょうか?

また海外の状況はどうなのでしょう?

[st-kaiwa1]若い者はますます車に乗らんようになる[/st-kaiwa1]

走行距離課税がなぜ今浮上し、いつから開始されるのでしょうか?

走行距離課税がなぜ今急浮上し、開始されるとすればいつになるのでしょう?

EV、ハイブリッド車の普及などで、ガソリン税・軽油引取税などの燃料課税は2007年度の4.2兆円から2022年度は3.2兆円と、1兆円も減収となっています。
ガソリン税・軽油引取税は「道路特定財源」として、道路の維持や整備に使われているため、ここにきて、この代替となる財源を確保する必要に迫られたものです。

ガソリンを使わない電気自動車(EV)と使う量の少ないハイブリッド車にも道路の維持や整備のための費用の分担をしてもらうということで、浮上したのが、走行距離課税です。
委員からは、「EVは政策的に普及させるために多額のお金がかかっている上、ガソリン車に比べて車両が200~300キロ重いので道路への負担が大きい。」との意見も出ています。

走行距離が長い分だけ道路への負荷が増えるとして応分の負担をと考えだされたわけです。

政府税制調査会が自動車に関する税制などの見直しに着手したということで、現時点ではいつからかは、不明ですが、EV等 の普及にともないこの税収はますます減ってきますので、普及次第では、5年後といわず、近いうちに、一気に制度化される可能性さえあります。

走行距離課税検討へのSNSの反応

[st-kaiwa3] 車の税金が酷すぎる件。
自動車税「排気量に応じて課税します」
重量税「重さに応じて課税します」
環境性能割「性能に応じて課税します」
ガソリン税「53.8円/L課税します」
そして現在検討されているのは…
走行距離課税「距離に応じて課税します」
これでは若者が車を持てないのも納得。
[/st-kaiwa3] 引用:https://twitter.com/akina_kabu/status/1588094215279386625
[st-kaiwa4] 走行距離課税を実現されたら、地方の人が割を食らう事になる!そうでなくても車が無いと生活出来ない山間部等の人達の走行距離は半端ない!益々国民を苦しめるだけでなく、実際の生活環境までも悪化し、田舎の過疎化と、都市部集中になり、農業関係も益々減る事になる!
[/st-kaiwa4] 引用:https://twitter.com/nekonyamatokun/status/1588276123825508352

[st-kaiwa5] ●交通・運送業界にダメージ
●個人情報漏洩の危険性
走行距離自体が個人情報になるため
●全国に数千万台以上ある自動車やバイクの走行距離を正確に測定し管理するシステムをどのように作るのか
●仮に全自動車に搭載するとなると莫大な費用がかかる
本音は
●族議員のくいぶちが減る
[/st-kaiwa5] 引用:https://twitter.com/m9y_kobo/status/1588401701953818624

[st-kaiwa6] せっかく安く長い距離乗るために燃費が良い車を選ぶ人がいるのに、その影響で長い距離走ると税金が増えるという変な状況が…
そして一番影響あるであろうトラックなんてさほど燃費なんて変わってないからいい迷惑だろうし😵💨
[/st-kaiwa6] 引用:https://twitter.com/UPUlqDDhXT6URxR/status/1588768788694302721

[st-kaiwa2 r]EVやハイブリッド車用の走行距離課税にすると普及がストップすると恐れているんやで! [/st-kaiwa2]

走行距離課税の海外の状況

海外の状況をMay 10, 2019/5/10づけの米国メディア(mileiq.com)の記事で見てみましょう。

マイレージ税(走行距離課税)は、VMT(Vehicle-miles Traveled)税と呼ばれることもあり、さまざまな州で提案されています。これは、ある年の走行距離に応じて納税者に料金を課すものです。

具体的な税率は州によって異なりますが、基本的な考え方は「ペイ・パー・マイル」システム(1マイルあたりの支払)です。この税収は、道路やインフラの建設、維持、補修に使われます。

普通車のマイレージ税は、まだどの州も完全には導入していません。カリフォルニア、コロラド、コネチカット、デラウェア、ニューハンプシャー、ペンシルバニア、オレゴン、ワシントンなどが研究中、もしくは試験的に導入しています。

オレゴン州のパイロットプログラムOReGOで、その機能を見てみましょう(今のところボランティアベース)。

燃料税ではなく、走行距離に応じて道路使用料を支払います。
レートは1マイルあたり1.5セント(1kmあたり、約1.4円、1000kmで、1400円)
走行距離の記録は、手書き、GPS、アプリなどさまざまな方法で行うことができます。
他の州では、ドライバーの経路の追跡や “請求書 “の送付をテストしています。

なぜ各州はマイレージ税を検討しているのか?
アメリカのインフラ整備には、燃料税以上の財源が必要であると関係者は述べています。Mercury Newsによると、カリフォルニア州知事のJerry Brown氏は最近、590億ドルのメンテナンスが必要で、ガソリン税の収入だけではカバーしきれないと述べました。カリフォルニア州だけでなく、多くの州がインフラ問題に直面しており、従来のガソリン税では十分な財源が確保できないとしています。

マイレージ税への議論

マイレージ税の主な論点は、収入と公平性である。

マイレージ税への賛成意見

賛成者は、燃費の良い車が普及したことで、課税対象となるガソリン消費量が減ったとしている。さらに、この20年以上、連邦政府のガソリン税は上がっていない。インフラを維持し、次世代の交通インフラを構築するための十分な財源がないのだ、と言います。

Mileage-Based User Fee Allianceのような団体は、道路の使用量に応じた税の方がより公平だと主張しています。これは、道路や橋を電気や水道のような公共施設に見立てたもので、使えば使うほど料金が高くなるのです。

マイレージ税への反対意見

交通インフラのアップグレードが必要だと考えている人でも、誰もがこれが最善の方法だと考えているわけではない。マイレージ税に対する主な反論は、プライバシー、公平性、収入を中心としたものである。

世論調査によると、人々は自分がどこに行き来しているかを政府に知られることを好まないようだ。特に、税金と結びつけられると嫌われます。

多くの人が、政府がどのようにこのデータを収集するのかを懸念している。また、データがどのように保存されるか、さらにその情報が他の目的に使われることを懸念する人もいる。

マイレージ税に反対するもう一つの意見は、それが公平ではないということだ。ガソリン代やガソリン税を避けるために、特に高効率の車を購入した人もいる。州や連邦政府のガソリン税を上げる方が良い方法だと言う。マイレージ税は、ガソリン税のマイナス面ばかりで、プラス面は全くないと考えているひともいる。

マイレージ税は約束された収入さえ上げられないかもしれないと言うひともいる。マイレージ税が生み出す収入の40%もが、民間業者に流れる可能性があるり、マイレージ税は、徴収の面倒さを考慮すると、現行の(あるいは引き上げられた)ガソリン税ほどの税収を生まないかもしれないとしています。

まとめ

[st-minihukidashi fontawesome=”fa-hand-o-right” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#212121″ color=”#ffffff” margin=”0 0 0 0″]わかりやすくまとめると[/st-minihukidashi]
  • EVなどガソリンを使わない車が増え、ガソリン税の減収が大きく、道路の維持や整備のための財源を確保する必要に駆られた
  • 時期は不明だが、EVやハイブリッド車の普及がますます進んで税収が落ち込むと、意外に早く実施される可能性がある
  • 地方へのダメージ、自動車への多重課税のなどの観点から、走行距離課税絶対反対の声が圧倒的
[st-kaiwa2 r] 都会でたまにEV使ってお出かけをイメージしてるんかいな! [/st-kaiwa2] [st-mybox title=”関連” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#ccc” bordercolor=”” bgcolor=”#fafafa” borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″] この記事を見ている人は以下の記事も見ています
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