2019年契約金6000万円で、阪神タイガースに入団した履正社高校4番の井上広大選手は3年間、結果を残せずほとんど首脳陣に期待されいませんでした。今年になって、岡田新監督が積極的に使っています。井上広大選手には、このチャンスを生かせるか勝負がかかっています。
岡田新監督の手腕が光るか?タイガース井上広大選手の3年ぶりの復活に期待が高まっています

井上広大選手の現在の状況
井上広大選手のこれまでの成績や岡田新監督の実績を見ておきます。
2020年からタイガースに登場した井上広大選手は、2軍で、ある程度のホームランを打つものの、1軍に上がるとほとんど結果を残せていません。
従って年棒も今シーズンを含め、この4年間入団時と変わらぬ720万円という有様です。
2軍成績 | 1軍成績 | 年棒 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試合数 | 打率 | 本塁打 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | (契約金6000万円) | |
2020 | 69 | 0.226 | 9 | 6 | 0.91 | 0 | 720万円 |
2021 | 68 | 0.267 | 9 | 720万円 | |||
2022 | 110 | 0.222 | 11 | 2 | 0 | 0 | 720万円 |
2023 | 720万円 |
井上広大選手のプロフィール
大阪府大東市出身
2001年8月12日生まれの21才
188cm
95kg
右投右打
・小学校2年からソフトボールを始める。
・履正社高校では2年の夏、北大阪大会に準決勝まですすむ。
・2年秋から4番を任される。
・3年春は選抜大会に出場するも1回戦敗退。
・3年夏は甲子園優勝を果たす。
・3年夏の成績は
大阪大会では打率0.407本塁打4本
甲子園では打率0.385本塁打3本
・2019年ドラフト2位で阪神から指名を受ける。
岡田監督の実績
岡田彰布新監督は、打者としては、伝説のバース・掛布とのバックスクリーン3連発など、1985年の阪神球団初の日本一に貢献しました。
2004年にタイガース監督になって、2年目の2005年にJFKといわれる投手起用を確立し、リーグ優勝を果たした。
監督としての手腕は「チームを率いる能力、素質を持ち合わせている。」と評価されており、著書に「こと野球に関してはマイナスから考えるのだ。常に最悪の事態を想定してゲームを進める。これが自分の監督論といえる」と記しています。
岡田新監督の起用方針
岡田新監督は、メジャーリーグで開発された確率論を根底にするセイバーメトリクスに近い考え方をベースにしたチーム作りを理想としています。
また、その日の選手のコンディションや相手チームとの相性で打順を組み替えたり、先発ローテーションを崩したりすることは基本的には好まず、ベンチワークの必要のないスタイルの確立されたチームこそ最強という持論を持っています。
これが、起用方針投手分業のJFKの確立なども、前回の監督時代の勝利の方程式を重視する姿勢から生まれたと考えられます。
これまで、監督時代に育成した選手としては、藤川球児をセットアッパーで起用し、JFK方式を確立し、通算243セーブの大投手に成長させたことや、打者としては、自由獲得枠で入団した鳥谷敬を開幕から先発に抜擢(し、球界を代表する遊撃手に育て上げたことが良く知られています。

期待される井上選手の復活
今シーズン井上選手の復活の芽がキャンプから出始めています。
井上選手の対外試合初アーチ💪💪💪#阪神タイガース #井上広大 pic.twitter.com/CLfLxm2xj7
— 極トラ・プレミアム(日刊スポーツ) (@NikkanNaruohama) February 15, 2023
2月15日対楽天戦7回に3ラン(代打)。
新助人ノイジーとミエセスが井上をサポート。ミエセスが「ノイジーのバットを使ってみたら、」と、ノイジーのバットをプレゼントされた。その効果が出てきた。
・2月16日対中日戦の練習試合に5回に右翼フェンスに2塁打を放った。(4番先発)
・2月19日対韓国サムスン戦で、左越え満塁ホームラン。(7番左翼で先発)
・2023年2月16日に右打者・外野手有力のノイジーが練習中に足をひねり、腰の違和感を訴えた。岡田監督は「ノイジーに無理をさせない。」意向で3月中旬まで、空きができた。
右の井上と森下にチャンスが訪れた。
その結果井上広大外野手が開幕右翼争いで生き残り、岡田監督から「結果を残しとるしな。右が貴重やからな、外野な。そういう意味では全然まだまだチャンスあると思うよ」と期待されています。
井上広大自身も「開幕レギュラーが一番の目標。良いモチベーションで練習やゲームに臨めている」と復活の意欲に燃えています。

井上広大へのSNSの反応




まとめ
わかりやすくまとめると
- 井上広大は選手育成に定評のある岡田新監督の眼鏡にかない、選手を固定して使うという方針にはまりそうである
- 井上広大自身も今シーズンこそはとの思いが強く、キャンプから躍動している
- 井上広大の3年ぶりの復活に虎ファンが大いに期待している

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