2022年11月、鳥取県が2025年春に倉吉市に新しくオープンするする県立美術館の目玉として購入した、
アンディ・ウォーホルの現代アート作品に約3億円かけたことが住民炎上で説明会を開いても賛否両論とのことで
yahooのトップニュースにもなりました。
このヤフーニュースを見ても「憤りに近い」というのが、住民側なのか、ウォーホルを理解している運営側の言葉なのかわかりづらく
どう理解していいのか分かりにくいと感じたのは私だけではないのでは?
この問題をわかりやすく理解し、今後この県美術館の発展をお祈りして記事を書いていきたいと思います。

ウォホールの箱の炎上問題わかりやすく解説
ウォホールの箱の炎上問題ですが、まずヤフーのトップニュースにまでなったのが以下のタイトルです。
「「憤りに近い」「なぜこんな大騒動に?」ウォーホルの「箱」3億円で購入」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c075bfb827b381b04467249f7e140af9c3f36ab
「憤りに近い」「なぜこんな大騒動に?」ウォーホルの「箱」3億円で購入
ウォーホルのアートは「大量消費社会の価値を疑う行為」でもあるので「こんな箱を3億円も出して買う価値があるのか?」と鳥取県による住民説明会で上がった批判の声は、すでに現代アート論になっているhttps://t.co/v9JXXTqpzV
— 盛田隆二 💙💛 (@product1954) November 4, 2022
実はこれは非常に面白いパラドックスでもありますので解説していきます。
ブリオの箱は初めて見たら普通の人には美術品と分からないそこらへんにありそうな箱
まず、普通にこのアンディ・ウォーホルの美術品である、「ブリロの箱」を見てみましょう。
私自身、ウォーホルのことは知りませんでした。
インスタで調べたら、ドンピシャではないのですが、一部ありました。
この箱、たしかに何の知識もなく、先入観なしでみたら
「大衆的な、荷物でも入っていそうな箱」であります。


ブリオの箱の解説を読むと...
ではなぜこれに3億の価値があるかというと...というところですが、、。
実際「ブリオ」というのは、アメリカの食器洗いパッドで、最初から合成洗剤を含んだスチールウールでできているもので1930年代に全米の家庭で親しまれたものであります。
ポップアートの旗手・アンディ・ウォーホルはその有名な外箱から、木の板でそれを模した彫刻を製作し有名となりました。
これも彼の作品とのこと。
彼の作品やアートを説明するのは、なかなか言葉で簡単に伝わるものではないとは思いますが、
何とか説明しますと、
wikiに「アメリカ社会に流布する軽薄なシンボルを作品化」とあるように
誰もが知っているような現代のモノを、さりげなく違う見方ができるような作品として表現し、
そこから現代のモノ消費のむなしさ、その他の感情を表現したものといえるのではないでしょうか?

鳥取ウォホールの箱の炎上問題SNSの反応





移動した人、「アートだと気付かず」
怒る人の気持ちも、気づかなかった人の気持ちもわかるww
まとめ
要約しますと
- ウォホールの箱の炎上問題。憤ったのは美術を「理解してない人」も「理解してる人」も
- ウォホール自体は1987年にもう亡くなっているが、アメリカ社会に流布する軽薄なシンボルを作品化したものなので知らない人が見ると「見たことがあるもの」が入っていて美術品と気づかないことも
- 筆者的には、今回の騒動で、私を含めた美術に興味がなかった人が1つ知識が付き、かつ鳥取の美術館が話題になって盛況することを願うばかり