WBCのボールとプロ野球・メジャーのボールの違い!有名選手のコメントまとめ

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野球の「国別世界一決定戦」第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が来年3月、日米を舞台に開かれます。我らが侍ジャパンの第2回大会以来の世界一が期待されます。

その侍ジャパン、このほど行われた強化試合4戦を全勝。オーストラリア戦も貫禄の試合運びで快勝しましたが、その際話題になったことの一つが「WBCとNPBの公式試合ボールの違い」です。そもそもWBC、NPB、MLBの公式戦用ボールにはどういう違いがあるのでしょうか。同じ野球なのになぜ違う?今回はプロが使う野球ボールの違いについて探ってみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディア)

[st-kaiwa1]WBCの主催者はMLB機構と選手会。だからメジャーリーガも参加し、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が公認する〝唯一の〟世界一決定戦なのだ![/st-kaiwa1]

WBCのボールの違いとは

来年春のWBC本番に向け、いよいよ栗山監督(前日ハム監督)率いる新生侍ジャパンが始動しました。今月と本番直前の強化試合を経て、来年3月には東京ドームを会場に日本代表はまず一次リーグ、そして準々決勝突破を目指します。

[st-kaiwa2 r]日本は一次リーグで韓国、豪州などと同組。どこが相手だろうととにかく「東京ラウンド」は全勝でお願いします![/st-kaiwa2]

さてWBCなど野球の国際大会が行われるたびに、メディアで話題に上るのが「ボールの違い」です。相当以前から、日本のプロ野球とメジャーリーグや国際試合のボールは違うとよく言われますが、具体的にどこが違うのでしょうか。

WBCのボール

プロの硬式野球競技で使用されるボールは、国際的にその基準が「公認野球規則」で定められています。重量141.7~148.8g、円周22.9~23.5cmの範囲内で、コルクやゴムの芯に糸を巻き付け、それを白い牛革で覆い縫い合わせたもの。原則としてボール1球あたりの縫い目(赤色)は108個とされています。

そしてWBCの本番大会で使用されるボールは、MLB(メジャーリーグ)公式試合球と同じ見通しです。このほど行われた日本vsオーストラリア強化試合でもMLB公式球が使用されました。

プロ野球のボール

日本のNPB(プロ野球)公式球も上記公認野球規則のルール内で作られています。ただNPB使用球はこの規定サイズの「下限」に近く、平均で円周約22.9cm、重さ約141.7gとされます。

また縫い目の高さは低く、全体に小ぶり。表面の牛革は質感がしっとりしており、滑りにくいともいわれます。

メジャーのボール

一方、メジャーおよびWBCの公式球は規定サイズの「上限」に近いようです。平均の円周は約23.5cm、重さは約148.8g縫い目はNPB球より高く、若干大きめだといえます。

投手らによると表面の牛革の質感は日本のものよりもツルツルとして、滑りやすいとの評判。さらに製造法の癖からか1球ごとに重心にバラツキがあり、高い縫い目による空気抵抗もあって変化球の曲がりが比較的大きいとされます。

[st-kaiwa1]元レッドソックスの松坂大輔氏も「1球ごとに感触が違うから特に変化球のアジャストが難しい」と言っていた[/st-kaiwa1] [st-kaiwa2 r]サイズや質感の違いは、日米それぞれの専門メーカーで素材や製造工程が若干違うためだそうよ[/st-kaiwa2]

ボールの違いに関する有名選手のコメントまとめ

このように同じプロの硬式野球といっても、規定で許される範囲内でボールの大きさや質感にリーグ間でわずかに違いがあります。

幼い頃から馴染み、何百という公式戦でも同じボールを使って体に染みついている投手からすると、ほんの数ミリのサイズ差や質感も「結構な違い」に感じられ、「国際大会のボールは違和感がある」「うまく操れないという日本人プレーヤーが少なくない要因だといえます。

メジャー球の〝粗悪〟問題

とりわけ「ボールの滑りやすさ」はメジャーリーグ内でも長年問題で物議を醸しています。滑り感を取ろうと、試合前には必ず新球に審判が砂を塗り込むため、MLB球は新品でもやや茶色い汚れが。

数㌢のコントロールにこだわる投手は指先の感覚に非常に敏感で、こうした汚れや天候によっても変わるボールの質感にはとても苦労しているそうです。このため、中には〝滑り止め〟に強力な粘着物質を不正使用している投手もいるとされ、MLBでは最近取締検査や罰則を厳格化しています。

[st-kaiwa2]大谷サンがよくイニング間に手とかベルトを審判に調べられてるのがコレね[/st-kaiwa2]

元レッドソックスの上原浩治氏は「メジャーのボールは本当によく滑る。ロジンは役に立たず、滑らないように強く握るため過度な負担が肘にかかってしまう。トミー・ジョン手術する投手が多いのもこれと無関係ではない」と球の粗悪さを問題視。

またパドレスのダルビッシュ投手らも「滑り止め摘発を厳しくするのではなく、むしろボールの品質を改善すべき。現にNPBではそんな問題は起きていない」とMLBの対応を批判しています。

[st-kaiwa1]マジか?そんなら全部、質がいい日本のに全世界で統一しちゃえばいいだろー![/st-kaiwa1] [st-kaiwa2 r]んー。でも独占製造するローリングス社の経営問題や、噂では「打高投低」のほうが盛り上がって集客がいいから、MLBがわざとボールを粗悪にしてる説もあるとか…[/st-kaiwa2]

侍ジャパン投手のコメント

こうした問題も多いWBC&メジャーのボールですが、侍JAPANの投手や解説者はどう評価しているのか、コメントを集めてみました。

・今永昇

(豪州戦で完璧な投球)「試合になれば(滑りを)感じないと聞いた。対応はさほど難しくない

・山崎颯一郎

「あまり気にならない」

・伊藤大海

「縫い目が低くて幅が厚い。ちょっとデカく感じる。投げていてやばいなと思った。しっくりこないので、いつになく球数を投げている」「前は辞退レベルだったけど、フォームから無駄なところを省いて感触が良くなった

・佐々木朗希

(豪州戦で無失点。確認のためフォーク多投)「いい感覚を見つけられた

・湯浅京己

(豪州戦で若干対応に苦しむ)「(同学年の大勢に)ロジンの感覚、ボールの感覚とかいろいろ聞いた」

・元巨人の宮本和知氏

「(豪州戦抜群だった戸郷翔征投手は)落ちる球で苦戦することもあるWBC球を完璧に操っていた。むしろ合ってる(笑)。フォークは真下にしっかり落ちていた」

・元マリナーズの佐々木主浩氏

「個人差が大きい。気にする投手はとことんダメで、逆に全く気にしないって人もいる」

[st-kaiwa1]意外とみんなたくましいな!行けるぞ、頑張れニッポン![/st-kaiwa1]

まとめ

[st-minihukidashi fontawesome=”fa-hand-o-right” fontsize=”90″
fontweight=”bold” bgcolor=”#212121″ color=”#ffffff” margin=”0 0 0
0″]要約しますと[/st-minihukidashi]
  • 侍ジャパンが強化試合4戦見事全勝。快勝の豪州戦でWBC球とNPB球の違いが話題に
  • WBC球はMLB球と同じもの。NPB球よりやや大きめで滑りやすく1球ごとにバラツキ
  • 粗悪さに上原氏、ダルら怒り。今永、戸郷らは完璧適応も伊藤、湯浅らはやや苦しむ
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