95%工事が完了した日本ハムの新球場エスコンフィールド北海道が、ホームベースからバックネット側のファウルゾーンの広さ規定を満たしおらず公認野球規則違反として、2023年3月に開業できるかの瀬戸際に立たされています。
エスコンフィールド北海道の建設価格はいくらで、ファウルゾーン規定違反で改修する必要となれば今後どうなるのでしょう?

エスコンフィールド北海道の価格はいくらかけた?
エスコンフィールド北海道の建設の価格はどれくらいだったのか?
2018年11月 基本設計及び実施設計期間
2020年5月 建設着工
2022年12月 竣工予定
2023年3月 開業予定
のスケジュールで行われ、建設は約600億円で、札幌ドーム(2001年6月開業)
の1.4倍、東京ドーム(1988年3月開業)の1.7倍の費用をかけています。
その魅力として、日本初の天然芝×開閉式屋根を採用した点と、観客と選手の距離が近づけることで臨場感を感じられるよう配慮した点をアピールしていました。
そして今回指摘されたのが、まさに観客と選手の距離が近づけるポイントであるホームベースからバックネット側のフェンスまでの距離が約15mという点でした。
これが、「本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレーの妨げになる施設までの距離は、60フィート(18・288m)以上を必要とする」という規則2.01違反だというのです。
こと、ここに至った理由として、
・野球規則はアメリカの公式規則を基本に翻訳されたものであるが、「推奨される」が「必要とする」と、意図してか、意図せずの翻訳かわかりませんが、違っている点
・メジャーでは、60フィートを厳密に守っている球場はほとんどない点
・球場建設会社に、メジャーの球場の建設の米国建設会社が加わっていた点
などが挙げられています。
ファウルゾーン規定違反でどうなる?
えっ!日本ハム新球場使えない!? ファウルゾーンの広さ公認野球規則の規定に満たず/野球/デイリースポーツ online https://t.co/4TNwlkSG0R #侍ジャパン #プロ野球 #NPB #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) November 7, 2022
さて、今後どうなるのでしょうか?
・規則に合致するように、エスコンフィールド北海道球場を改修する
来年3月には間に合わないと言われています。今や札幌球場で開幕戦を行うのも無理と思われます。
また、建設費が予定の約600億円を大幅に超えることが見込まれます。
・特例として、ホームベースからバックネット側のフェンスまでの距離約15mを容認して、予定通り3月に開業させる。
NPBが、判断、決定することになります。
日本ハムに、ここに至った経緯をはっきりさせた上で、球団として、謝罪やペナルティが課せられる可能性もあります。
現実的に見て、可能性が高いのは後者と思われます。

ファウルゾーン規定違反へのSNSの反応




来シーズン間に合いませんでしたーじゃ色々シャレにならんと思うんやけど
まとめ
わかりやすくまとめると
- エスコンフィールド北海道の建設価格は約600億円
- ファウルゾーン規定違反は球場改修までには至らず、3月開幕に間に合うような現実的な解決策となる可能性が高いと思われる
- 「何と言っても規則は規則」と「規制がうるさすぎて球場の多様性を損ねてる」の両意見が対立している

関連