2022年の日米プロ野球、NPBとMLBのレギュラーシーズンがいよいよ最終盤になりました。ファンの最大関心事は優勝の行方&個人タイトルです。
とりわけメジャーの大谷翔平選手は今季も二刀流フル回転。既に規定打席数は超えており、あとは規定投球回数をクリアできるかどうかが焦点です。
大谷翔平選手は「ほぼMLB初」の投打W規定数達成なるのか。そもそも日米の規定投球回数や規定打席数って何?どうやって計算するのでしょうか。今回は「野球の規定数あれこれ」を調べてみました。(出典:Wikipedia、MLB・NPB公式、スポーツメディア)
[st-kaiwa1]この前の登板で大谷サン、手の豆で緊急降板になってたけど、大丈夫かな…?[/st-kaiwa1]MLBの規定投球回数は試合数×1.0
野球の規定投球回数と規定打席数。スポーツニュースでは時折聞く言葉ですが、そもそもどういうものなのでしょうか。
この二つはNPB、MLBともにルールブックで定められている、投手と打者の個人記録を算出・比較する際にベースとなる重要な基準です。規定投球回数は防御率など、規定打席数は首位打者、出塁率などのランキングをつくるときに、当該選手がそれに到達していることが条件になります。
[st-kaiwa2 r]野球の記録って本塁打・勝ち星みたいに「試合数関係なくとにかく一番多ければOK」なものと、防御率・打率のように「一定の資格が必要」なものと二種類あるのよね[/st-kaiwa2] [st-kaiwa1]そう。「~率」的な記録は、基準を決めないと「2試合完封で防御率0!」「5試合で打率6割!」とか不公平になっちゃうからな[/st-kaiwa1]Two special players having special seasons. pic.twitter.com/Tu0uWa5Pv0
— MLB (@MLB) September 8, 2022
MLBの規定投球回数
では個人タイトルの表彰基準になるこの「規定○○数」、日米で違いはあるのでしょうか。まずMLBの規定投球回数から見てみます。
MLBの規定投球回数は「チームの総試合数×1.0」で計算されます。MLBは通常、1球団年162試合行いますので、規定投球回数は「162イニング」となります。
大谷の初クリアなるか?
そして今、日米の野球ファンが最も気がかりな「規定数」といえば大谷翔平選手のそれ。9月14日現在、エンゼルスの大谷選手は今季、後述の「規定打席数」は既にクリア。あとは規定投球回数ですが、現在「24試合登板141イニング」ですのであと21イニング投げれば到達します。
もし達成すれば大谷投手としてはMLBで自身初の規定数クリアとなります。
MLBの規定打席は試合数×3.1
規定投球回数の次にMLBの規定打席数ルールを見てみます。これは「チームの総試合数×3.1」で計算されます。つまりMLBでは「502.2打席」が規定打席数ということになります。
[st-kaiwa2 r]大谷サンは今季既に513打席。去年の537に続いて2年連続でクリアしているのね![/st-kaiwa2]ちなみに大谷選手はNPB日ハム時代には規定打席数は一度も到達せず。逆に日ハム時代規定投球回数はクリアしましたが、MLBではいまだ達成せず。つまり2022年の今季「同時ダブル達成」すれば自身初の快挙であり、さらにこれは1901年に現2リーグ制になって以降ではMLB初の大偉業。あのベーブ・ルースでさえ達成していないまたまた超グレイトな大記録となります!
[st-kaiwa1]「W規定クリア」はMLBでは1883年にウォードが達成。NPBでも戦前などかなり昔に何度か事例あり。いずれにしても達成した多くの選手が後に殿堂入りしたほど希有な偉業なんだよねー[/st-kaiwa1]日本の規定投球回数もMLBと同じ
次に日本のプロ野球(NPB)での規定投球回数などを見ていきましょう。NPBの計算式もMLBと全く同じで「チームの総試合数×1.0」です。NPBでは現在1球団のゲーム数が143試合ですので「143イニング」となります。
日米球界で同じ傾向ではありますが、近年は投手の先発・抑えの分業化、専門化が進んでいることもありいわゆる「先発完投型」投手は減少しています。
このため規定投球回数をクリアする投手数も年々少なくなっており、2018年以降ではセパ両リーグでそれぞれ一桁ほどというのが実態です。
[st-kaiwa2 r]だから余計に今では貴重、って考え方もできるよね[/st-kaiwa2]日本の規定打席数もMLBと同じ
またNPBの規定打席数の計算法もMLBと同じで「チームの総試合数×3.1」です。2022年のNPBでは「443打席」となります。こちらは「本塁打日本新記録」「史上最年少三冠王」へひた走るヤクルトの村上宗隆選手はじめ、セパ計40人以上が既に到達しています。
日米球界とも今シーズン残りわずか。果たして投打の個人タイトルは誰の頭上に輝くのか。「大谷MVP連覇」「村上三冠&MVP」はあるのか。毎日スタッツ表やランキングを見入る日がしばらく続きそうですね。
村上宗隆選手
本日の試合で54号、55号本塁打記録を達成しました。
野村克也さんが『とりあえず俺の記録を破れ』その次は、とおっしゃっていましたが王貞治さんの55号に並ぶことができました。#熱燕#swallows#村上宗隆#55号 pic.twitter.com/uyNkmTsWRh— 東京ヤクルトスワローズ公式 (@swallowspr) September 13, 2022
まとめ
fontweight=”bold” bgcolor=”#212121″ color=”#ffffff” margin=”0 0 0
0″]要約しますと[/st-minihukidashi]
- NPBとMLBでシーズン最終盤。気になるのは優勝と個人タイトルの行方
- 個人賞で重要な規定数。日米とも「投球回=試合数」、打数=試合×3.1
- 大谷W規定クリアすれば「ほぼMLB初」の大偉業。MVPに一段と近づく?
bordercolor=”” bgcolor=”#fafafa” borderwidth=”0″ borderradius=”5″
titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px
0″] あなたへのおすすめ記事