いよいよ始まったカタールワールドカップ2022で、大問題となった競技会場での突然のアルコール禁止!
カタールワールドカップのスポンサーを一覧し、バドワイザーとの論争どうなるかをみてゆきます。
昔のソニーのように日本企業のスポンサーに、影響はあるのでしょうか?

カタールワールドカップのスポンサー一覧
カタールワールドカップスポンサーを一覧します。
社名 | 国 | 業種 | FIFA契約 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
FIFAパートナー | アディダス | ドイツ | スポーツ用品メーカー | 1970年からFIFAに協賛、2014年~2030年契約 | 試合公式球やW杯関連グッズの販売 |
(1業種1社) | コカ・コーラ | アメリカ | 飲料メーカー | 1974年~ | 選手たちがピッチ周辺で他社製品を飲むのは禁止 |
大連万達グループ(ワンダ・グループ) | 中国 | 商業、文化、IT、金融 | ~2030年 | ||
現代自動車グループ | 韓国 | 自動車メーカー | 2014年~2022年 | ||
カタール航空 | カタール | 国営航空会社 | 2018年、2022年 | ||
カタールエナジー | カタール | 国営石油会社 | 2022年 | ||
Visa | アメリカ | グローバルな決済ブランド運営企業 | 2007年~2022年 | W杯カタール2022 公式記念コイン販売 | |
ワールドカップスポンサー | バドワイザー | アメリカ(本社ベルギー) | ビールメーカー | 1986年~ | |
クリプト・ドットコム | シンガポール | 仮想通貨の取引所や決済サービスの運営 | |||
Vivo(ヴィーヴォ、ビボ) | 中国 | スマートフォンメーカー | 2018年、2022年 | 公式スマホの権利 | |
蒙牛乳業(Mengniu) | 中国 | 乳製品を製造する国有企業 | 2018年、2022年 | ||
BYJU’S | インド | 多国籍教育テクノロジー企業 | |||
海信集団(ハイセンス) | 中国 | 電気機器メーカー | 2018年、2022年 | ||
マクドナルド | アメリカ | ファーストフードレストラン | 2018年、2022年 | ||
Roblox(ロブロックス) | アメリカ | オンラインゲーミングプラットフォーム | |||
Hublot(ウブロ) | スイス | 高級時計ブランド |
最上位の1業種1社のFIFAパートナーに7社が、第2位となるワールドカップスポンサーに9社がFIFAとスポンサー契約を交わしています。
昔常連であったソニーなど日本企業が一社も含まれておらず、中国が4社、韓国さえ1社含まれているのが、寂しい限りです。
急激な円安といい、ここでも国力の低下を見せつけられます。
アディダス、コカ・コーラ、バドワイザーなど2000年以前から、スポンサーを続けているのは、それだけの広告効果を初めとするメリットが大きいからでしょう。
スポンサー契約で、第3位となるリージョナルサポーターは、地域に限定しており、例えば、アルゴランド(アメリカ、ブロックチェーン開発企業)やヌーバンク(ブラジル、デジタルバンク運営企業)など多数の企業が契約しています。
バドワイザー騒動
2022年サッカー・ワールドカップの開催国カタールの当局者は、スタジアム内でのアルコール販売を禁止しました。
世界最大のビール会社、アンハイザー・ブッシュ インベブに「バドワイザー」の販売を認めていたこれまでの方針が覆された格好となります。https://t.co/BGz0266W2O
— 会社四季報📚株式投資・銘柄研究のバイブル (@shikihojp) November 18, 2022
カタールはムスリムの国のため、イスラム法で、市民は、基本的にアルコールは禁止となっています。飲酒すると罰せられます。
当然、スーパーマーケットにはアルコールは売っておらず、売ることができません。
しかし、全人口の80%以上が外国人であるため、酒を提供する特定の場所はあります。
国際的なホテルは特別なスペースでのみアルコールを販売することが許可されています。しかし、公道や許可されていない区域では外国人であっても、飲むことは禁止されています。
今回のワールドカップでは、FIFAは、バドワイザーがスポンサーとなっていることもあり、W杯期間中に、指定のエリアや一部のスタジアムでアルコール類の販売や飲酒を認める予定でした。
ところが、FIFAは18日になって一転、スタジアム内や周辺では販売しないと発表し、カタールW杯開催スタジアムでビールを飲むことは禁止となりました。
カタール王室からの圧力と言われています。
さらにFIFAが、「1日に3、4時間ほどビールを飲めなくても死ぬことはない」とコメントしたのが火に油を注いでいます。
なお、アルコールが確実に手に入るのはドーハのファンパークだけということですが、1杯12ポンド(約1900円)と非常に高いものとなります。
かと言って、日本からスーツケースにボトルをいれて、持ち込むなどは考えないでください。
空港で拘束されて、そこでバッグからアルコールが取り出され、出国時に没収された商品の返品を請求することになります。
バドワイザーはW杯で独占的にビールを販売できる権利を得るため、FIFAに数百万ポンド(数億円)に上る契約金を支払っているため、当然賠償請求するのではと言われています。
バドワイザーは大会会場で、ノンアルコールビールだけを売ることになります。
1986年からFIFAとスポンサー契約を続けてきたバドワイザーですが、今後開催国によって、契約を中止するとか、契約金を減額するとか考えるきっかけになりそうです。

カタールワールドカップ スポンサーへのSNSの反応


直前になってスポンサー企業への対応とは思えない。損害賠償請求されても致し方無いですね。

なんならちゃんとはなからダメにすりゃ理解もあったろ
国が国だけに。なのに、「OK」出しといて、「やっぱダメ」は無いわ。完全にカタールが有罪。

スポンサーのバドワイザーは大丈夫?
ノンアルビールは販売するらしい(笑)
まとめ
わかりやすくまとめると
- カタールワールドカップスポンサーを一覧した。これには、日本企業は含まれない。
- バドワイザー騒動を振り返り、この論争がどうなるかを考えた。
- カタールのお酒事情について解説した。

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