今一番泣けるドラマと言われ大ヒットしているドラマ『silent』の脚本を担当している生方美久さん。
フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞後初めて連続テレビドラマの脚本を担当したとは思えないほど素晴らしい脚本で
日常のなかにある言葉の意味合いや込められた想いが視聴者の共感を得ています
また『silent』の中でスピッツのCDや楽曲が使われたりいろんなモチーフとなっていることも
ドラマがいろんな世代の方から支持されている要因なのかなと思います。
ここでは
生方美久とスピッツの関係!
silent以外の作品なら何見たらいい?
として調べたことをまとめてみます。
今大注目の脚本家:生方美久さんの事を多くの方に知ってもらい、これからの活躍をみんなで楽しみましょう!
[st-kaiwa1]最近スピッツの曲聴きまくってる!今聴いても全然古くないし色あせてない![/st-kaiwa1]
生方美久とスピッツの関係
『silent』ヒットの最大要因は生方美久さんが書く脚本の素晴らしさだと言われています。
ここでは生方美久さんについてとドラマ『silent』とスピッツの関係性について調べてみました。
生方美久とは
大ヒットしている『silent』の脚本家として知られるようになった生方美久さんっていったいどんな人なんでしょうか?
■生方美久(うぶかたみく)
1993年5月10日生まれ、群馬県富岡市出身の29歳。
医療職を目指し看護師と助産師の資格を取得し大学病院の産科病棟で助産師として3年間働く。
大学生の頃映画にどっぷりとハマり映画を仕事にしようと決心し
独学で仕事をしながら脚本を書き2018年の夏「新人シナリオコンクール(大友昌司賞)」に応募。
脚本を書き始めて約1年後に退職しミニシアターでバイトをしたり映画学校のNCWに通い
「伊参スタジオ映画祭シナリオコンクール」で審査員奨励賞を受賞。
2021年春に上京し看護師に再就職。
「フジテレビヤングシナリオ大賞」へ応募した『踊り場にて』が第33回の大賞を受賞しました。
生方美久さんは坂元裕二さんの作品が好きで『Woman』と『問題のあるレストラン』を何度も観返しているそう。
生方さんのツイートを見る限り『初恋の悪魔』もきっとこのラインナップに加わるのだろうなぁ~と感じました。
#初恋の悪魔 が終わりました絶望です、蛇セスナがいなくなったならわたしがりんちゃんのデカハウスに一緒に住むしリサにただいま言う、過去とか記憶とかを抱きしめてくれるドラマがあると一週間を生きれる
— 生方美久 (@ubukata_16) September 24, 2022
silentは楓からできた作品?
まずはこちらを。
スピッツの「楓」みたいなお話書いてるので毎日泣いてます。むだな涙にならないように努力します。
— 生方美久 (@ubukata_16) March 18, 2022
生方美久さんのこのツイートは2022年3月18日。
ヤングシナリオ大賞受賞後『silent』のプロデューサー村瀬さんから担当する木曜10時枠で
オリジナルの物語を一緒に作ろうというオファーがあったそうです。
企画の大枠や、ろう者が登場するという設定は村瀬さんが考え、物語の基本や細かい設定を生方さんが考えたということで
おそらくこのツイートの頃がまさに『silent』を生み出している頃だったのでしょうね。
また村瀬さんは高校時代にスピッツのコピーバンドをしていたそうで
いい意味で平易な言葉を使ってハ長調のような耳障りの良さがあるのに深いことを言っている生方さんの脚本はすごくスピッツ的だなと思っていたそうです。
そしてお互いにドラマのコンセプトとしてスピッツの「楓」をイメージしていたそうです。
『silent』に散りばめられたスピッツ
『silent』第1話の中では高校生の想はいつもスピッツを聴いていました。
紬が「スピッツは知ってる。本当に好き。あれ好き、ハチクロのやつ」と言って想と付き合い始め
想が紬の耳にさしたイヤホンから流れてきたのはスピッツの『魔法のコトバ』でした。
2話で耳が聞こえにくくなってきた想が病院で聴いていたのも『魔法のコトバ』でした。
https://tower.jp/item/2034159/%E9%AD%94%E6%B3%95%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%88%E3%83%90%EF%BC%9C%E9%80%9A%E5%B8%B8%E7%9B%A4%EF%BC%9E
『魔法のコトバ』のCDジャケットに描かれていたテントウムシ、
3話で湊斗と想が再会したのは湊斗がテントウムシをベランダから逃がしてあげた時でした。
7話で図書館で想が男の子を抱きあげて手に取らせた絵本もテントウムシの描いてある本でしたね。
紬が働くタワーレコードの視聴コーナーで聞いていたのはスピッツの『楓』(ちゃんとアルバム「フェイクファー」の6曲目)でした。
第5話で紬が湊斗から別れ話をされた翌日、朝食を食べる紬の耳に流れてきたのはスピッツの『みなと』でした。
思わず曲を聴くのをやめて湊斗に電話をします。
スピッツの曲は直接流れませんでしたが
スピッツの「みなと」という楽曲から「湊斗」の役名を考えたと生方さんが話していたこともあり
細かな演出に感動する人も多くいました。
\#silent オリジナルプレイリスト公開/
脚本家・生方美久さんとプロデューサー・村瀬健さんに"ニ人が聴いたスピッツ"がテーマのプレイリストを選曲していただきました。【公式】ドラマ『silent』〈紬と想がきいていた曲〉 スピッツ編https://t.co/FX45UtNztV#スピッツ#タワレコ#NOMUSICNOLIFE pic.twitter.com/ZHBi6lPP2J
— タワーレコード渋谷店 (@TOWER_Shibuya) November 3, 2022
ドラマの中で流れていた「魔法のコトバ」だけでなく紬と想が聴いたスピッツの楽曲27曲のプレイリスト。
生方美久さんと村瀬プロデューサーが選曲してくれたスピッツの曲たちは
今でも想の心の中でリプレイされていると思います。
7話では2019年に発売されたスピッツの16枚目のアルバム「見っけ」を手にした紬が
「3年前…」とつぶやいていたシーンがありました。
想の実家の部屋の空っぽのCDラック。
ベッドの下に置かれたダンボール箱の中のCDたち。
紬はもう一度想に音楽を届けたいと考えている
まだまだドラマが終わってほしくない気持ちと2人の未来を知りたい気持ちが交錯する
『silent』の結末にはどんなスピッツが待っているのでしょうか。
[st-kaiwa2 r]紬と想の傍にはいつもスピッツがいる。この先もずっと。それだけで泣ける~[/st-kaiwa2]
生方美久作のsilent以外の作品
生方美久さん脚本のドラマは『silent』以外にどんな作品があるのか調べてみました。
踊り場にて
出演者:滝本美織・富田望生・中田青渚・富田靖子
https://youtu.be/gs4i8QNhAPo
【あらすじ】プロのバレエダンサーを目指し海外で活動していた美園舞子(29)は夢を諦めて帰国。
帰国後はやりたいこともなく国語教師として実家近くの高校で働き始める。
しかし夢を諦めたばかりの舞子にとって、夢や希望にあふれた高校と言う場所は皮肉なものでどこか居心地の悪さを感じていた。
おまけに全く経験のないバレーボール部の顧問に任命されたり担任を任されたクラスも個性的な生徒が多かったりと
不安な舞子だが、生徒たちもまた夢と現実の間で悩みを抱えていた。
進学か夢を追うか。
趣味にするか、諦めるか。
生徒との交流や舞子を温かく見守る母の言葉をきっかけに舞子は新たな一歩を踏み出そうとする。
”諦める”という言葉がキーワードになっているこの作品は
主人公の舞子がバレリーナを諦め教師になる ことが
生方さんが脚本家を諦め看護師になる
ことを悩んだり葛藤したりした経験もベースにあるそうです。
『踊り場にて』はFODで見ることができます。
https://fod.fujitv.co.jp/title/4×86/4×86110001/
『踊り場にて』とスピッツの関係
タイトルの「踊り場」はクリープハイプの「踊り場から愛を込めて」からきているそうで
実は国語が苦手な生方さんは階段の「踊り場」を知らず調べたら昔の貴婦人が踊り場を通ると
スカートがふわっとして踊っているようにみえたとの語源がかわいいなぁと感じたそう。
生方さんのオリジナル脚本では「踊り場通る時って今方向変えてるって感覚ないじゃん?
そのくらい流れに身を任せてもいいんじゃない?流れ着いた先でどうするか考えてもいいんじゃない?」
というような台詞があるそうです。
立ち止まってゆっくりじっくり考えるのも大事
だけど今無理に答えを出さなくっても流れていってみて、そのあとにみつかるかもしれないよ
みたいな意味合いが込められた場所としての「踊り場」が好きなのだそう。
『踊り場にて』の作品の中には生方美久さんが好きなものが込められており
舞子が担任する2年3組生徒の佐藤正宗はスピッツが好きで
富田望生ちゃん演じる3年生の百恵ちゃんはブルーハーツ好きと言う設定。
https://twitter.com/tomitamiu/status/1476591908839641090?
ブルーハーツはスピッツの草野マサムネさんが憧れていたから生方美久さんも好きなのだそう。
音楽好きの生方美久さんの作品にはいろんな要素が組み込まれているようですね。
グレー
第47回城戸賞準入賞を受賞した作品「グレー」
ダンスとピアノ。トランスジェンダーとパニック障害。
二つの出会いが生む物語を描いた「グレー」はまだ映像化されていませんが
キネマ旬報WEBから『グレー』のシナリオを読むことができます。
https://www.kinejun.com/2022/01/05/post-8112/
ベランダから
第46回城戸賞佳作に選ばれた「ベランダから」
余命宣告を受けた大学生:優也はベランダで煙草を吸っていた。飛び降り自殺しようとした隣人の春子と目が合ってしまう…
こちらも映像化していませんが生方さんが大切にしている作品です。
いつかドラマか映画がこのシナリオで作品になる日を楽しみにしています。
ベランダから、っていうちょっと賞とっただけで映像にならずに消えそうな大事な大事な脚本があるんですけど、それは「エイリアンズ」がテーマソングでした。関ジャムおもろ。おジャ魔女どれみ世代です
— 生方美久 (@ubukata_16) May 6, 2022
オススメ作品の評価まとめ
[st-kaiwa3]踊り場にて、すんごい良いドラマだったわ。泣けた。泣けて仕方なかった。うん。脚本生方美久さん、演出柳沢凌介さんね。おぼえとく![/st-kaiwa3] 引用: https://twitter.com/naranja_t/status/1478184256115732482 [st-kaiwa4]夢を追った人の特権で、過去の自分がほんのちょっとだけ肩を抱いてくれる、ってセリフだいすきだし、こんな言葉が出てくる物語なの好きに決まってる[/st-kaiwa4] 引用: https://twitter.com/rk2_755/status/1588177788133335041 [st-kaiwa5]脚本家 生方美久さんの前作『踊り場にて』を観ると silent の脚本に抜擢されたのがよくわかるこの高いポテンシャルよ[/st-kaiwa5] 引用:https://twitter.com/oujaNy4jhBUYRBq/status/1588169406051364864 [st-kaiwa6]『グレー』拝読しました。登場人物の会話が好きです。序盤の何気ない会話が後半に生きてくるのも好きです(色だけではない白黒もあったのかと脱帽)。 推しの脚本家さんです![/st-kaiwa6] 引用: https://twitter.com/t_yuki14/status/1577873562773655552まとめ
生方美久とスピッツの関係!
silent以外の作品なら何見たらいい?
について調べたことをまとめてみました。
- 『silent』の脚本は生方美久さん。フジテレビヤングシナリオ大賞受賞し、初めて脚本家としてテレビドラマ『silent』の脚本担当に抜擢された29歳の大注目の人
- 『silent』の中でスピッツの楽曲やCDが非常に効果的に伏線的に使用されている。これは脚本家の生方さんとプロデューサーの村瀬さんが共にスピッツが好きで『楓』のような作品を互いにイメージしたそう。
- ヤングシナリオ大賞を受賞した『踊り場にて』は2021年年末に瀧本美織さん主演でドラマ化し高く評価を得ている。他の作品の映像化も望む声が多い