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Taste Atlasが選ぶワースト料理ベスト100に、日本のナポリタンスパゲティーがランクインしてSNSで話題に

先日、Taste Atlasのサイトの「伝統的料理ベスト100」の1位に日本のカレーが選ばれ、さらに餃子、握りずし、ラーメンなど、ほかにも多数選ばれ、食文化を誇る日本国民としては“当然。”と納得していたのですが、
最近、Taste Atlasが発表したワースト料理ベスト100に、日本の人気料理「ナポリタンスパゲティー」が選ばれたことがSNSで話題になっています。日本人にとっては親しい味のナポリタンスパゲティーですが、海外の人々からはそんなに好まれなかったようです。

確かに、腰のないスパゲティーにケチャップをあえるのは本場イタリアでは考えられないでしょう。
そもそもTaste Atlasはどんなサイトなのか、また、ナポリタンやケチャップの歴史を知ると、わかってくることがあります。

昭和の味がするといって好む人も多いよ

Taste Atlasとはどんなサイトなのか

Taste Atlasとはどんなサイトなのか見て行きましょう。
2015年にクロアチアのマティヤ・バビッチ氏によって設立されました。
彼はジャーナリストであり、起業家です。
30人の著者から構成されたチームの厳密な調査に基づいて、信頼度を高めています。
※そのほかにも「2022年最高料理を提供する国ランキング」で、1位イタリア2位ギリシャ3位スペイン4位日本5位インド6位メキシコ7位トルコ8位アメリカ9位フランス…と、結果に戸惑いを見せている国も少なくありません。
https://www.tasteatlas.com/best/cuisines

ナポリタンスパゲティーの歴史について

戦前のスパゲティー料理にはナポリタンと名前のつくものもありますが、あくまでトマトピューレが主流であって、トマトケチャップを使ったものはないではないが、あまり聞かない。
1945年に日本はアメリカに敗れて、アメリカ進駐軍によって占領され、日本のいろいろな習慣、文化が見直され、あらゆる面で、アメリカ化がすすめられました。食べるものもなにもなく、欠食児童対策で、アメリカの援助で学校給食が充実していきました。コッペパン、牛乳、千切りキャベツと洋風化がすすめられ、日本の食習慣は洋風に変化していきました。
喫茶店の定番であったナポリタン・スパゲティー(以前は同じものをイタリアン・スパゲティーと呼んでいた。)はアメリカ陸軍が兵士に支給していた腰のないスパゲティーと甘いトマトケチャップにかなり類似しています。
ルーツはこれで間違えないでしょう。

やっぱり昭和と関係してたんや! 

ケチャップの歴史

ケチャップの語源は中国南部の魚醬にたどり着く。中国には“KE-chiap”,“kichap”,“koechiap”という呼び方が混在し,マレーの植民地では“kichap”と言われている。
東インドに進出したイギリスが本国に持ち帰ったようだ。
1699年に出版されたイギリスの書物に“cachup”として、登場する。
その後、イギリスからアメリカに伝わり、アメリカでトマトが食べられるようになったのは1800年代とかなり、遅い。
19世紀後半になって、やっと現代のトマトケチャップが誕生する。
現在でも人気のハインツのトマトケチャップは新しい会社の目玉商品として完熟、瓶詰トマトケチャップが登場した。
日本では明治頃にはすでにアメリカから伝わっていたが、1905年に蟹江一太郎氏がトマトケチャップの製造、販売を始めた。…蟹江一太郎氏はカゴメ創業者。

ナポリタンがワースト料理ベスト100入りへのSNSの反応

日本向けの感覚に作られたのがナポリタンなんだから海外の人達から受け入れられなくても仕方ないかなと思う。別に気にしなければいいだけの問題では?
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/dde9f2fb3d988c1744bec48374205d580edf53fa/comments
都道府県ランキングもそうだが、ワーストを決めて紹介することにどんな意味があるのだろうか。 特に料理の味など個人の主観でしかないし、「余計なお世話」の一言である。
引用: 同上
ナポリタンをパスタ目線で評価すればそうなるのか知らんけど、別物だし、日本国内で評価されているから問題なし。
引用:同上
昼飯
世界ワースト料理にナポリタン入ってるのショック
作るのも食べるのも大好きなのに
引用:https://twitter.com/takaten10361959/status/1628248672227176448

まとめ

わかりやすくまとめると

  • ケチャップの歴史を考えると、日本のナポリタンは明らかにイタリアのスパゲティーとは全く別物で、日本独自に進化したほかの料理と共通している。それで良いのでは。
  • 喫茶店のナポリタンはアメリカ兵に支給されていたスパゲティーとかなり類似している。
  • ナポリタンがワーストに選ばれても、「意に関せず」の日本人が多数います。
今回のTaste Atlasのランキングで、日本のナポリタンスパゲティーがワースト100に選ばれたことに対して、SNS上では様々な意見が飛び交っています。でも、一つ言えることは、日本の料理が世界でどのように評価されるか、改めて考えさせられる出来事であったということですね。

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