2022年のプロ野球レギュラーシーズンが終わりに近づきました。とはいえパリーグは今なお優勝争い激闘中。またセパともCSなどポストシーズンの熱い戦いはまだまだ続きます。
一方で、毎年この時期は野球選手にとってある意味の「大きな区切り」。来季に向け去就が取り沙汰されたり、涙ながらに現役を引退する選手も。今年も多くの名選手が、ファンに惜しまれつつ引退を表明しました。
ところで野球選手の引退年齢って何歳くらいなのでしょうか。引退を決めた理由とは。過去の名選手の印象的な引退エピソードなどとともに、今年の「NPB引退選手」をまとめました。
[st-kaiwa1]スポーツ科学も進化したし、選手寿命は多くの競技で伸びてる感じもするんだが…野球はどうなんだろう[/st-kaiwa1]プロ野球選手の引退年齢平均は?
プロスポーツ選手にとって、幼少期から人生の全てを懸けてきた競技からの現役引退は、ある意味で「別の人間として生まれ変わる」位にドラマチックな一大決断だといわれます。
野球選手ももちろん同じ。毎年シーズン終盤には「引退発表」が相次ぎ、ファンとしては一抹の寂しさを感じる季節でもあります。
さてそんなプロ野球選手の引退年齢は平均で何歳くらいなのでしょうか。NPBは10年ほど前から、現役引退したり戦力外になって辞めた選手たちの統計をまとめています。
それによると21年の引退平均年齢は何と27.8歳という若さ!(対象者計143人)。ちなみに17年が29.4歳、19年が28.2歳などここ5年では徐々に若くなっています。平均在籍期間も17年は8.1年だったのが、21年は7.3年とやはり5年間では最短になりました。
引退後の進路では、NPBの指導者や球団職員、アマ球界や解説者への転身など「野球関係」がやはり8割近くを占めています。
[st-kaiwa2 r]NPBは選手のセカンドキャリア支援のため、選手の去就を毎年調査しているのね[/st-kaiwa2] [st-kaiwa1]コロナ禍もあるんだろうが「続けるか辞めるか、早めに決断して第二人生へ」という〝堅実志向〟になってるのかもな[/st-kaiwa1]引退の主な理由
一般のファンにとっては「フィギュアスケートは10代で引退あり!格闘技も若め。野球やサッカーは30代後半。ゴルフは50代以上…」などが「各スポーツの引退年齢」イメージですが、実際には野球選手の引退年齢は20代後半とかなり若いことが分かります。
では野球選手が引退を決める理由とはズバリ何でしょうか。過去の主な名選手たちの発言から拾ってみます。
・内川聖一(引退時ヤクルト、以下同)「プロ野球選手としては必要とされないとプレーができない。自分がいくらやりたいと言っても、やる場所がないと成立しない」
内川聖一選手
22年間お疲れ様でした。数々の記録をありがとうございました。#内川聖一 pic.twitter.com/1hBhq2iepl— 東京ヤクルトスワローズ公式 (@swallowspr) September 28, 2022
・糸井嘉男(阪神)「もう超人ではないのかなと感じていた、というのは冗談で。成績も打席での感覚も誤差を感じていた」
・明石健志(ソフトバンク)「ここ何年間か走、攻、守で物足りなさを感じるシーズンが多かった。力不足。それまで」
・長嶋茂雄(巨人)「打ったボールが野手の正面ばかり突くようになり、力の衰えを感じた」
・王貞治(巨人)「先発投手の球がものすごく速く見えた。前の自分なら打てるはずの球が打てなくなって『ああ、俺ももう御仕舞いかなあ…』と」「王としてのバッティングができなくなった」
これはどの競技にも共通しているようですが、理由はやはり「力の衰え・限界」「思ったパフォーマンスが出ない」「気持ち、やる気の減退」といった、プレーに関わる要因が最も多いといえます。
[st-kaiwa2 r]衰えの主因はもちろん年齢だろうけど、斎藤佑樹さんみたいに「満身創痍」「怪我のデパート」に耐えられなくなったって人も多いかも…[/st-kaiwa2]印象的な引退エピソード
プロ野球選手自体、世界の野球少年の憧れではありますが、さらにその「エリート集団」の中でさえ抜きん出て成功し歴史に名を残す「スター選手」はごくわずか。多くの選手の引退年齢が毎年20代という現実は、プロの厳しさを如実に示しているといえそうです。
そしてファンにとっては、長年活躍し応援してきたスター選手の引退は「一時代の終わり」であり、感動する瞬間でもあります。
[st-kaiwa2]子供の頃から好きだったり同年代の選手が引退すると、何か、自分の人生に重ねちゃってもらい泣きしちゃうのよね~[/st-kaiwa2]過去の名選手たちの印象的な「引退関連エピソード」をいくつか挙げてみました。
◆伝説編
【長嶋茂雄】74年の引退試合で、混乱を恐れる球団を押し切って、試合後長嶋選手は涙ながらに外野席のフェンスに沿ってスタジアムを一周しあいさつ。その後恒例になった「球場一周」はこれが最初だったとか。
[st-kaiwa1]「わが巨人軍は永久に不滅です!」は今や歴史的名言だよな[/st-kaiwa1]【イチロー】19年、東京ドームでのメジャー開幕戦が引退試合に。無安打に終わり、プロ28年目で初めてシーズン無安打が記録された。この年メジャーデビューの菊池投手や若手選手が涙で抱擁。
◆涙の漢気編
【金本知憲】12年の引退試合で、自軍の阪神が勝利。最後のレフトフライを捕ったのが金本選手だった。金本選手はこのウィニングボールを、いつも通りマウンドのメッセンジャー投手に渡そうとするが、同投手は必死に拒否し「これは君の野球人生のウィニングボールだ」と逆に金本選手をハグ。球場を感動に包んだ。
【鈴木健二】07年の引退試合。代打で登場し渾身のフルスイングを続けるがファウルばかり。13球目に三塁へファウルフライを打ち上げてしまった。しかし三塁手の村田修一選手はわざと捕らず、ボールは目の前にぽとり。鈴木選手は泣き笑い。球場からも大拍手が送られた。
◆お騒がせ編
【新庄剛志】95年オフ、当時阪神の新庄選手が「センスがないから辞める」と突然の現役引退発表。しかし2日後に引退を撤回し世間を唖然とさせた。その後日ハム時代、ヒーローインタビュー中に今度は本当の現役引退を表明。
[st-kaiwa1 r]監督になっても最終戦後「BIGBOSSのユニフォームを脱ぎます」→「代わりにshinjoのユニフォーム着ます」のサプライズ(笑)。変わんないよね~[/st-kaiwa1]2022年の引退選手
最後に2022年に現役引退を表明したNPBの主なベテラン選手を一覧でご紹介します(9月28日現在)。
・西武 内海哲也投手(元巨人)
・中日 福留孝介外野手(元中日、カブスなど)
・阪神 糸井嘉男外野手(元オリックスなど)
・オリックス 能見篤史投手(元阪神)
・ソフトバンク 明石健志内野手(元ダイエー)
・ヤクルト 嶋基宏捕手(元楽天)
・ヤクルト 内川聖一内野手(元横浜、ソフトバンク)
まとめ
fontweight=”bold” bgcolor=”#212121″ color=”#ffffff” margin=”0 0 0
0″]要約しますと[/st-minihukidashi]
- 2022年のNPBシーズンほぼ終了。ベテラン名選手の現役引退表明も相次ぐ
- NPB調査では平均引退年齢は20代後半。堅実志向?で年々若くなる傾向
- 「力の衰え」が最多理由。長嶋、イチローら感動の引退場面や名言数々
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