トマトインフルエンザが、インド南部のケララ州から発生し、他の2つの州にも広がり、1歳~5歳の子ども82人以上が感染しました。新型コロナ感染症、サル痘につぐ、新種の感染症の流行かと懸念されています。
トマトインフルエンザは、なぜトマトなのでしょう?野菜のトマトと関係あるのでしょうか?
命名した由来と、トマトインフルエンザの危険性について、まとめます。

トマトインフルエンザがインドで流行?
トマトインフルエンザ(トマト熱とも呼ばれる)がインドで流行しているというニュースが世界を駆け巡りました。
学術誌ランセット(The Lancet Respiratory Medicine)に掲載された論文によれば、トマトインフルエンザが、2022年が7月26日以降、インド南部のケララ州起源で、他の2つの州にも広がり、1歳~5歳の子ども82人以上が感染したということです。
現時点で分かっていることは以下です。
レアなウイルス感染症だが生死に関わるものではないとされています。
原因
現時点ではまだ完全にはわかっていませんが、子供に多い手足口病の新種、蚊が媒介するチクングニア熱やデング熱の後遺症などが挙げられています。
コクサッキーウイルスが原因の伝染病・手足口病であれば、感染した人の鼻や喉からの分泌物、大便、発疹からの分泌液、ウイルスでできるカサブタなどを通して簡単に感染します。そして、高熱やインフルエンザに似た症状、口内炎、発疹などが出ます。
症状
現在分かっているのは、発熱、倦怠感、体の痛み、この後、皮膚に発疹が出ます。
治療法
特定の治療薬はありませんが、自然治癒します。
また、市販の解熱剤を使って症状を緩和することはできます。
以上から、現時点では、パニックを起こす必要はないというのが専門家たちの意見です。
ただ、今後の研究により明らかになる情報や、感染状況については今後も注視しておく必要はありそうです。
なぜトマトなのか?
トマトインフルエンザにかかると、全身に赤くて痛い水疱が噴出し、徐々に拡大してトマトの大きさになることから、この名前が付きました。
ただ、医療専門家は、このような用語を使用することは非科学的で誤解を招くものであるとして、この呼び名に強い懸念を示しています. 多くの人がそれがトマトに由来すると誤って信じるからです。感染がトマトを食することとはまったく関係がないことも明らかにしています。
Watch | A video explaining the symptoms and treatment of the #TomatoFluhttps://t.co/YFdwMskZtp
— The Hindu (@the_hindu) September 3, 2022

日本への影響は?
風土病のように、インドの地域に限定されて、他には広がらないだろうという専門家のいる一方、現在流行している地域外にも広がるだろうと予測する専門家もいます。
この感染症は、どこにでもあるウイルスが原因で人に伝染しやすく、地理的に一つの地域に限定されるものだとは考えられないからとしています。
子供だけでなく、大人にも、インドだけでなく世界に広がる可能性はあると考えておいた方がよさそうです。

世界の反応まとめ

インドのモンスーン洪水と英国の嫌な状態を考えると、下水ウイルスは驚くべきことではありません



まとめ
わかりやすくまとめると
- トマトインフルエンザは、全身に赤くて痛い水疱が噴出し、徐々に拡大してトマトの大きさになることから名付けられ、トマトとはまったく関係がない
- トマトインフルエンザは、手足口病の新種の可能性が高いと見られており、生死に関わるものではなく、自然治癒する
- この病気の性質から考えると、世界流行の可能性はあるものの、パニックを起こす必要はない

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