この冬の寒さに加えて、電気代高騰が、各家庭とくにオール電化住宅を直撃しています。
オール電化住宅の場合どうすれば良いのか?後悔するしかないのか?なにか電気代高騰対策は考えられないの?との声が上がっています。
17年間オール電化の1戸建てに住み続け、一昨年まで、月7000円~8000円程度の電気料金であった筆者の実例を示して、現状と対策を考えます。
オール電化の電気料金を、昨年の1月に比べると、電気使用量を60%に落とすことで、電気代を7%アップ程度に抑えることができました。
[st-kaiwa1]特に北海道、東北のオール電化が大変なことになっている! [/st-kaiwa1]オール電化で後悔?
ここにきての電気料金高騰で、新築時にオール電化にするのではなかったと後悔している声が多数上がっています。
電気代10万円超えも 「オール電化」に恨み節 北電値上げ申請、上川管内でも悲鳴:北海道新聞デジタル https://t.co/uDiGQmaux0
— 北海道新聞 (@doshinweb) January 28, 2023
では、導入時になぜオール電化が良いと思ったのでしょう?
トータルの燃料費が節約できる
基本的にガスは使わなくなりますので、ガス料金分の支払いは0となります。
その分を考えると、深夜の安い電力を利用するオール電化の燃料費は、導入前より下がります。
筆者が17年前の新築時に、50万円前後のエコキュートを導入した例では、10年ほどで元は取れました。
安全性が高い
てんぷらを揚げるのを忘れて、風呂の掃除をしている間にボヤを起こしたなど何度か身近でも見聞きしました。石油ストーブ、プロパン、都市ガスのガスもれなど考えると、特に子供や高齢者などがいる家庭では、電気にしておけば飛躍的に安全が高まります。
また、石油ストーブのように排気ガスが出ないので、臭いにおいや、換気に気を遣う必要も少ない
電気でないとできないこと
暖房であれば、石油ストーブ、ガスストーブなど、他の手段がありますが、冷房は基本的に、電気製品のエアコンに頼らざるを得ません。
また、電気の場合、暖房、冷房、調理などでコントロールが容易です。
IH調理器なら、てんぷらだと危険な温度にならないようにコントロールされています。
災害時の復帰が早い
ガスなどに比べ、台風などの災害の場合、復帰が早いと言われていました。
但し北海道のブラックアウトなど、最近の災害対応を見ていると必ずしもそうとも言えなさそうです。
従来から何が変わったかを纏めますと、
電気料金の高騰
・ウクライナ情勢によるロシアへの経済制裁の影響などで、原油価格の高騰
・円高による原油や天然ガスなど輸入価格の高騰
・深夜料金の見直し
電力会社は、太陽光発電などで、夜間と昼間の電力コストの差が縮まったとの理由で、深夜電気料金を20%上げ、昼間料金を5%下げました(東電の電化上手、10月より)
我が家の場合、月約500円アップとなりました。
しかし、根本原因は、深夜電気料金を支えてきた原子力発電がほとんどストップしていることにあると思われます。
ベース電力で、動かしぱなしのため、深夜に余る原子力発電の電力を、有効に使ういうのがもともとの発想だったはずです。
2013年の福島の東電原発事故で、その前提が揺らいだのが根本原因です。
電力会社は、原発の再稼働が進まないことを理由としたいのがありありです。
北海道内のオール電化住宅は北電が、泊原発の発電する割安な夜間電力を活用するため普及を進めた結果、2009年度には、新築住宅の採用率は約54%まで高まったものの、東日本大震災後に泊原発が稼働を停止し、2013、2014年に2年連続で電気料金を値上げた結果、新築住宅のオール電化採用率は2021年度で約9%まで下がったそうです。
さらに電力会社で事情は異なるようですが、東北電力の場合は、従来規制料金で、国の認可を得ないと上限を上げられなかったオール電化を、自由料金にして規制を外したようです。
筆者は、関東在住、東電区域ですが、東電の電気料金に、賠償費用が少額ながら含まれているのを今回初めて知りました。
オール電化で後悔SNSの反応
[st-kaiwa3] 今日会った人のお宅がオール電化で73000円と聞いてびっくり。この前聞いたのは約8万円だと。エコキュートで100万近く工費かかっててオール電化を後悔していると言ってました。[/st-kaiwa3] 引用:https://twitter.com/etVH70iNzA6S34E/status/1620378843700932611
[st-kaiwa4] 今月の電気代8万じゃん😭
寒冷地手当じゃもちろん足りないし、こんなに電気代高かったらこの先生活出来るのかも不安になるね💦
オール電化にしたの後悔だわ。
[/st-kaiwa4] 引用: https://twitter.com/0519yu_0711ri_/status/1619898984939790338
[st-kaiwa5] 電気代、辛い
12万の光熱費って、、、
こんなの続いたら破産だよ。
原発起動させて欲しい
マジ、切実な願いだわ
何でオール電化の家にしたのか今更ながらに後悔
[/st-kaiwa5] 引用:
[st-kaiwa6] こんな寒いのに暖房費気にしなくちゃいけないなんて辛いですよ…オール電化で後悔マッハですが、もうガンガン付けます。マイナス20度がなんのこっちゃい。こりゃ今月電気代4万越えだな…
[/st-kaiwa6] 引用:https://twitter.com/harukurosawa/status/1619688299869917185
電気代高騰対策は?
・オール電化を止めてガスに復帰
エコキュートが設置10年以上して、買い替え時期に来ているなら、ガスへの設備変更も選択肢のひとつです。
但し、天然ガスの高騰で、ガス料金も上がっていますので、安全性が落ちることも含め本当にメリットがあるかはそれぞれの事情で十分詰める必要があります。
田舎で、プロパンガスにせざるを得ないケースでは、ほとんどメリットはないと言われています。
・暖房については、石油ストーブ、ファンヒーター併用とする
安全性、室内空気の汚れ、給油の頻度など問題はありますが、石油ファンヒーターなら、地震や、長時間換気を行わなかった場合の警報や、自動停止など様々な安全装置があり、比較的併用して使いやすいと思われます。
ただし、外に石油タンクを設置したファンヒーターは、オール電化では認められないと言われました。
実際筆者宅では、石油ストーブと、石油ファンヒーターを併用しています。
特に、石油ファンヒーターは、すぐあったまる、ONで、軌道電力を過度に消費しないてんから、仕事部屋で便利に使っています。
流石に、石油がなくなったときの給油はひと手間ですがね。
・エコキュートの使い方の工夫
深夜電力が上がったと言っても従来昼間料金の40%程度だったのが、50%になったということで、やはり大幅に安いことには変わりありません(以下含め東電「電化上手」の場合)。
1.ボイラータンクの稼働を深夜のみに設定(23:00~AM7:00)
2.朝食の準備は、AM7:00前に終わらせる
3.夜、石油ストーブにかけてあったやかんの湯を、湯たんぽやポットに使う。
4.洗濯機、炊飯器は、予約して深夜時間帯のみに稼働
5.風呂は自動保温設定は使わず、冷めた場合追い炊きではなく、高温差し湯機能を使う
6.深夜料金を利用して使っていたゴミ乾燥処理機は、14年たったこともあり、廃止し、コンポストで、肥料づくりをする
1から4は従来から行ったいたことで、5,6は今回追加で始めたことです。
毎日風呂を沸かしている筆者宅の実例をお示しします。
従来月7000円~9000円に収まっていたのが、昨年は、9000円~13000円に高騰しました。
3年間の1月料金と使用電気量を比較します。
2023年度は、前記5,6に加えて、設置後17年経過したエコキュートを更新(約50万円)したのも効いているようです。
使用電力は、58%から67%に減っているものの、電気代は、昨年に比べ7%、一昨年にくらべ55%アップしていますが、なんの対策もしなければ、恐ろしい金額になっていたはずです。
エコキュートの更新は悩んだのですが、一昨年に比べ、昨年50KW増加の月が続いたことと、17年経ち、突然故障した場合、ウクライナや中国のコロナの影響で、取り換えまで数カ月待たされる恐れがあると、言われたことで決心し、8月に更新しました。
結果的には正解だったと思っています。
なお、筆者はファイナンシャルプラナーの資格を取得しています。
まとめ
- オール電化の電気代高騰対策をエコキュートの使い方含めてまとめた
- オール電化の電気代高騰に後悔の悲痛な声多数
- 今後の高齢化、安全性を考えるとオール電化は外せないが、原子力の再稼働問題など、根本的な問題が横たわっている
昨今の世界全体の様々な厳しい環境のもと、個人や家庭が決断を迫られる場面が増えてきています。
大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、こん回のような問題を取り上げどうするのがベターなんのか、基礎となる材料を提供する「どうする〇〇〇」シリーズを掲載してゆきたいと思います。
現在「どうする食品価格高騰」、「どうする円高・円安」などを考えています。
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