宇宙旅行を終えた前澤友作氏が次に行く計画があるとしたマリアナ海溝で、260万年前に絶滅したとされる古代の超巨大なサメ、メガロドンが目撃されたとの情報もこれまでにありました。
メガロドンはシーラカンスのような生きた化石としてマリアナ海溝に実在するのでしょうか?
これまでの情報と、その真偽についてまとめました。
[st-kaiwa1]実在してたらロマンがあるやん![/st-kaiwa1]Japanese billionaire #YusakuMaezawa said Friday his trip into space had given him a new appreciation for #Earth, and he now hopes to plunge into the ocean’s forbidding #MarianaTrench.
Maezawa and his assistant spent 12 days on ISS last month, where they documented life in space. pic.twitter.com/1qYlaBklVZ
— Khaleej Times (@khaleejtimes) January 7, 2022
メガロドンは実在するのか?
メガロドンとは、2,300万年前から約150万年前で生息していた超巨大なサメで、260万年前に絶滅したと考えられていますが、実在するのでしょうか。
全長12mと言われ、世界最大の生物シロナガスクジラの約半分の大きさとなります。
歯の化石から、その存在が明らかになっており、歯の大きさは18cmと巨大なものです。
目撃情報
メガロドンの目撃例は8つあり、なかでも、2016年に マリアナ海溝での海洋調査中に、撮影中の動画に偶然に映り込んだ姿が、世界中に拡散して有名になりました。
1942年. 南アフリカケープタウン沖
南アフリカのケープタウン沖で撮影された、ドイツ軍の船の向こう側に写った巨大なサメの背ビレと尾ビレの写真があります。ヒレの大きさから推定約30mを超える大きさのサメと推測されています。
1954年. オーストラリア
オーストラリア・サウスオーストラリア州で、レイチェル・コーエン号が港で船の整備をしようとしたところ、船体に17本の巨大な歯が残っていました。
この歯の大きさから体長が推定25mと言われています。
2011年. 静岡沖
静岡沖の孀婦岩付近でカツオ漁船の漁師22人が目撃しました。見た目は、ホホジロザメそっくりので、全長は25mあったそうです。
2012年. ブラジル
ヘリコプターから推定18mの巨大なサメが遊泳する姿が目撃されています。
2013年. 南アフリカ
南アフリカ沖で、クジラを襲う巨大なサメが撮影されていて、ヒレの大きさから体長推測18mではと言われています。
2014年. 南アフリカ
南アフリカで、深海の調査中にロボットアームの前に巨大なサメの胸ビレが偶然映り込んでいました。
ヒレの大きさから推測すると体長19mであったと言われています。
2014年.オーストラリア
ベビーメガロドンが目撃されたとの動画があります。
https://www.youtube.com/watch?v=IQqoD_gJgNI
2016年. マリアナ海溝
マリアナ海溝で、偶然撮影された巨大サメがメガロドンであったというものです。
この動画は、Colin Drake率いる研究チームがマリアナ海溝の海底で様々な生物の実験をしていたところ、たまたま映像の中に「サメのヒレ」が映りこみ、このヒレの大きさから体長を推定すると約19メートルになることがわかったというものです。
この映像はメガロドンの生存証拠としてかなり有名な動画となり、世界中に拡散されました。
実在しない説
マリアナ海溝に実在しないという根拠は次のようなものです。
・もともと浅い海にいたメガロドンが、マリアナ海溝で生息するためには、1インチ四方に約8トンの水圧に耐えられる体の構造になってなければならない
・もともとの主食であるクジラやサメ類のいない深海で、クラゲやカニなどを一日に1トンも食べ続けなければ生き続けられない
といった理由で、メガロドンがマリアナ海溝に生息しているという可能性は極めて低いとしています。
また、2016年.のマリアナ海溝での目撃動画については、Colin Drakeという海洋生物学者は実在せず、俳優のダロン・マイヤーが演じ、 マデリン・ジュベールは女優のジュリアーナ・ベンターが演じており、「目撃者」でさえ俳優や女優だと断定し、フェイクだとする説が有力です。
マリアナ海溝にいるかもと言われる理由
・メガロドンの目撃情報が少ない理由
ダイオウイカは、体長18mを超えたものもあると言われながら、深海に生息するため、その発見数が非常に少なく、台風によって浜辺に打ち上げられたり、死骸が漂着するなどの発見例が大半となっています。
メガロドンが、マリアナ海溝のような深海で生息していれば、発見数が少なくても不思議ではありません。
・マリアナ海溝のような超高水圧の最深海に生息できる生物
マリアナ海溝には、各種深海生物が存在することが分かっています。
ジュウモンジダコ:水深7000m付近の最も深海に生息するタコ。
ミツクリザメ:体長は約 1〜3 mで、 1億2万5千年前からほとんど形を変えず水深1000m前後の深海で生きています。
ラブカ:ウナギにヒレが生えたような形態で、数百年形を変えなかった生きた化石とも言われる深海生物。
マリアナシュネイルフィッシュ:水深8178mで発見されたこともある体長30cmの魚。
以上から、マリアナ海溝には、太古から形を変えずに超高圧の深海で生きてきた生物が各種生存することが分かります。
また、絶滅したと言われていたシーラカンスが、3億5000万年前と変わらぬ姿のまま1938年に、南アフリカで発見された例もあります。深海に潜んでいた種のみが生き残り、生きた化石と言われています。
深海の安定した環境によると言われています。
太古にいたメガロドンが深海に適合するように進化し、発見されずに、生き続けていてもありうるかなと思えます。
[st-kaiwa2 r]マリアナ海溝最深部に行った人が20数名と圧倒的に少ないので、ありうるかもね [/st-kaiwa2]
まとめ
- 目撃したと称する情報は多数あるが確たるものは存在しない
- ダイオウイカのように深海にいるがゆえに目撃情報が少なく、また、生きた化石といわれるシーラカンスも安定した環境の深海にいた種のみが生き残っているという例がある
- マリアナ海溝の深海に太古から生き続けている各種生物が生存しており、メガロドンがいても不思議ではない